製造工程 プラチナダイヤリング編
リフォームの工程を紹介します。
佐々木貴金属工芸ではお客様の大切な品物のリフォームを承っています。
ここではほんの少しですが、リフォームの制作工程を写真付でご紹介させていただきます。
全ての工程を紹介する事は出来ませんが、少しでもお客様に当店の技術が伝わればいいなと思います。
画像クリックで拡大 リフォーム前の指輪
プラチナの大粒ダイヤ3個入りリングをリフォームします。
リングが華奢で変形しやすい為、地金を増やしてしっかりしたリングを造ります。
まずは大粒ダイヤを外します。
もう一つの指輪のルビーやダイヤも全て外します。
全て外したら指輪の重さを量り控えておきます。
(今回ルビーとメレダイヤは使わないのでお客様にお返しします。)
足りない分と削りしろ分を足します。
酸素バーナーで溶かしていきます。肉眼では見れないので保護眼鏡が必須です。
何度かひっくり返しきれいに丸くなる様に溶かします。
金と違いプラチナは型に流せません。
金槌で叩いて形を造っていきます。
まずは表面を平らに。
続いて側面を叩いていきます。
角線に近い状態にすると表面が凹んでしまいます。
凹んだ部分をバーナーで溶かして埋めます。
角線らしくなりました。更に金槌で叩き角線にします。
ローラーを使い目的の太さ幅にしていきます
ローラーの時も何度もなましながら伸ばします。
やっと指輪の元になる材料が出来ました。
指輪の形に丸めます。
この時も何度もなましながら行います。
指輪の形に出来たらロー付けします。
心金に入れて叩き真円にします。
何度もなましながら金槌で叩いて形を造っていきます。
まだこの時点ではサイズは小さめです。
やすりで形を造っていきます。
内面を一皮むき、刻印を打ちます。やや深めに打っておきます。
石が入る部分に印を付けます。
細いドリルで下穴を開けます。
穴がずれない様に注意しながら大きくしていきます。
石の大きさに合わせた座を作ります。枠の高さも調節します。
両サイドに腕の延長の爪をつけ、共用爪用の穴を開けます。
爪をロー付けして石合わせします。
表面を磨いてから石を留めます。
腕の延長の爪を削り形を整えます。
全体のバランスを取り、細部まできれいに磨きます。